2010年05月16日

医療格差の時代 米山公啓



★★★☆☆

印象
 医療格差はどの立場の人に起こっているのか。金持ちの人と貧乏な人、勤務医と開業医。それぞれの立場で格差が起こっているようだ。
 どちらかというと患者のための本ではなく、医者の裏側とでもいった方がいい内容である。一般人ではドラマでしか聞かない「医局」などの難しい言葉がでてくる。しかし、医療現場で今なにが起こっているのか、なぜ医者という職業が人気なのか、医療の現状を知るにはいい本だと思う。

*****
「志の低い医者が増えたから、きつい仕事である婦人科
医や小児科医が減った」とテレビであるコメンテーターが語っていたが、大きな間違いである。
 医者になる人は、みな患者のために役立ちたいと思う必要はあるのだろうが、前述してきたように、労働基準法藻守れない医者の勤務体制のなか、志だけで診療科目を選べというのはあまりに一方的な意見である。
 もちろん、志の高い医者もいるかもしれないが、それはまれな人たちだ。
 理想と現実をしっかり見極め、なんらかの対応をしなければ、労働条件の厳しい職場をあえて選ぶのは当然である。
 医局に縛られない状況になり、医者は初めて自分の意志で将来を考えるようになったといってもいいだろう。となれば、医療訴訟や医療事故の起きやすい婦人科や小児科をさけるのは、当然の選択ともいえる。
*****

たしかに婦人科や小児科は医療訴訟や医療事故が多い気がする。医者の実力がなかったのならまだわかるが難しい手術でリスクがつきものならある程度仕方のないことかもしれない。この本で紹介されていたが、難しい手術をして訴訟の結果逮捕された事件があったが、ここまでして診察しようと思う人はいないだろう。むしろ、リスクの少ない治らない方法を選ぶほうが医者にとって有利なのだろう。
posted by ナオキ at 23:05| Comment(0) | 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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