2010年05月31日

キャリア転機の戦略論 榊原清則



★★★★★

印象として本の構成の仕方がとてもわかりやすい。何を論じるのか、例、まとめ、それぞれの比較。しっかり出来ていて読みやすかった。

*****
では、キャリアについて「戦略的」に取り組むべきことだという場合、それは一体どういう意味なのだろうか。以下ではまず、経営戦略論の一般的な議論で「戦略的」という言葉がもっている意味を列挙し、それとの連想で、キャリア転機を乗り越える際の要点を考え、事例から教訓をサグってみよう。
 組織や人間が「戦略的」である場合、一般論として、そこには次のような五
つの意味が含まれている。第一に「戦略的」という言葉は通常「短期よりも長期」にかかわって使われる。目先のことばかり考えている人を、戦略的な人とはいわない。
 第二に、「後手後手ではなく先手」ということが重要である。環境変化に振り回され後手に回っているだけでは戦略的にはならない。第三に、しかし先手を打つためにはそもそもビジョンや使命や目標が必要であり、それが第三のポイントである。逆にいえば、ビジョンや使命や目標といっためざすべき将来像を一切もたない人は、戦略的である必要はないのである。 第四に、メリハリをつけ選択するということが、戦略的であるか否かの別れ目である。白黒を明示し、選択し、あるいは優先順位をはっきり進めていく。そうでなくて「あれもこれも」と言っていると、全然戦略的にはならない。第五に、メリハリをつけ選択するとはいっても、逆説的な言い方になるが、そこに「自然な流れ」をつくるのが戦略的な取り組みの特徴である。
*****

 ここで示されている事例全てイギリスのものだが、学ぶべきものはたくさんあると思うし日本のケースでも応用できるはずである。
 また、一言で戦略といっても千差万別あり、年齢も違えば目標も違う。自分にあったキャリアアップの方法を「戦略的」に考える必要があるし、これからの人生に重要な意味を与えることになるに違いない。
 目標が明確にされていると同じことをやるにしても効率が明らかに違う。キャリアアップだけではなく他のことでにも「戦略的」な考えをすることは有効であるに違いない。
posted by ナオキ at 20:54| Comment(0) | ビジネス・経済・キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月30日

キャリアアップの投資術 山本昌弘


★★★★☆

*****
そうした直接的にもたらされる金銭リターン以外の価値は、近年、ファイナンス理論でも例えばリアル・オプションとして計量化される。つまり、キャリアアップのための投資を評価する場合に考慮すべき要素は、初めにどれだけの初期支出が必要になるか(それを準備できるのか)、将来どれだけの確率でどれほどのリターンが純増すると期待されるのか(リスクは高くないか)に加え、収入という形では直接評価できないさまざまな要素をどの程度に見積もるか(結果が期待外れに終わっても許せるか)、ということであろう。個々のビジネスパーソンにとってこれらの三要素のウエイトをどのように取るかによって、具体的なキャリア計画が決まってくる。
*****

確かに学ぶことを投資と考える方法は正しいと思う。
ここでは、大学、ビジネススクール、専門職大学院などに焦点にあてているが、そう思うと今、私は学生であるから余計思うからかもしれないが学費以上にリターンが得れる状態になっているか?もしくは卒業後得ることができるのか?を考えさせられた。
極端にいえば支払った以上のリターンが得ることができないならばそこで学ぶ意味は薄くなるだろう。
また、失敗をした時のことを考えるとリスクとしてあるものはお金はもちろんのこと、時間は年単位で必要になるのでお金よりもリスクが大きくなるかもしれない。しかし、引用した分にもあるように満足感や人脈、仲間が出来たなど計量化出来ないものもあるので一概にはそう言えませんが…。
このように考えるとやはり重要になるのはキャリアをどうしたいのか?5年後、10年後のことを考えてさまざまな選択肢を効率よく選ぶことになると思います。
posted by ナオキ at 21:12| Comment(0) | ビジネス・経済・キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

賃金デフレ 山田久



★★★★☆

*****
すなわち、近年、アジアの工業化が進展してきたことで、AV製品、半導体、カジュアル衣料品等、かつてアジア地域のなかではわが国に生産の優位性があった工業製品の多くが、他のアジア諸国においても同様の品質で生産可能になってきた。この結果、わが国からの輸出が現地生産に代替されたり、海外生産拠点からの逆輸入品の増加を含め輸入浸透度の上昇がみられる。このようにしてわが国の製造基盤が縮小傾向にあることが、生産性伸び率の鈍化に示される製造部門の成長力の構造的な低下につながっていると考えられる。
*****

最近のアジア地域の目覚ましい発展の副作用というか日本に対しての悪い影響がこのような形で現れている。
しかし、これは必然である現象ではないと思う。
アジアの発展は予測できていたことで他の先進国でもさまざまな政策がされている。
どの政策も一長一短があるがいかにこの不利な状況を抜け出し、逆にいえば中国・インドなどの人口が世界的にもかなり地域が近くあるというメリットをどのように好転できるかにかかっているかにかかっているのかと思う。
また、デフレスパイラルといわれる経済が落ち込んでいく中での、正社員と非正社員、各世代の経済格差にも言及されていて、日本は世界的にみると失業率は低いままであるが賃金が下がるという状況であること。
ニュースなどで発表されている数字とは少し異なる現状を理解する必要性があると感じた。
posted by ナオキ at 21:46| Comment(0) | ビジネス・経済・キャリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。