2010年05月11日

不幸論 中島義道

★☆☆☆☆

印象
著者の考え方が偏っていてあまり共感できなかった。不幸論の名の通り不幸であることを自慢しているかのような内容と、いかに幸福を否定できるか、読んでいると屁理屈だと思うような説明もでてくる。

*****
一人のうちでも、この欲望のじゅうそくはアッという間に変化する。いままで着実に地歩を固め、最後の重役候補レースに望もうとしていた男が、人間ドックで癌と診断された瞬間に絶望の淵に立たされる。だが、やがてそれが誤診だとわかった瞬間に、めくるめくほどの喜びを感ずる。だが、ふとしたことから女房の浮気を知った瞬間、ふたたび天国から地獄に突き落とされる・・・という具合である。 幸福間(=満足感)は知らないことに支えられている場合が多い。女房の浮気を知らなければ、彼は幸福を感じたことであろう。
*****

この文章はこの本の中でもっとも共感できた。知らないことが幸せであること、知ると幸せではなくなることは確かに多いような気がする。当事者が幸せと思っているならそれでもいいような気もするが・・・
まさに知らないことが多いほど、視界が狭くなって幸せと勘違いしてしまうこともあるのだろう。
幸、不幸などの人間の感情に関するものはとても難しい議論だと思う。
posted by ナオキ at 20:27| Comment(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ナオキさん、はじめまして。
シンジと申します。

稲美町民でブログをしている人をさがしていたところ
このブログにたどりつきました。

なんと!同い歳ではありませんかっ。

僕も『不幸論』よみました。
なかなかクセのある内容だったのと記憶しています。
なんていうか、幸福の定義キビしすぎ(汗
この著者は、自分が死ぬ自分ということに徹底的にこだわりつづけていますよね。

新書なら同著者『ウィーン愛憎』が面白くていいですよっ。

Posted by シンジ at 2010年05月16日 08:09
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